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シロアリと断熱材・・・グラスウールの場合 [シロアリ]


皆さん、こんにちは。

シロアリと断熱材の話をもう少しします。
前回は発泡スチロール系の断熱材の場合でした。
今日はグラスウールの場合です。 

早速写真を見てくださいね。

まず最初の一枚。 (ここは脱衣場の真下です)
上のほうに見える綿みたいなもの、これがグラスウールです。 
で、ちょっと脱線しますが木部(根太掛)にヘンなのが写っているの、
わかりますか?

 H20,5,3件 012.jpg

 そう、垂れ下がったヘンなもの。
 このブログをご覧の方にはお馴染みの蟻道です。
 H20,5,3件 013.jpg

 反対側にもブツブツが木から吹き出ています。
 これも蟻道・蟻土です。 
 ということはこの中にシロアリがいるかも・・・・
 H20,5,3件 014.jpg

 グラスウールを剥がしてみたら・・・やっぱり
 H20,5,3件 021.jpg
 
 根太が空洞になっていました。
  {根太(ねた)=垂木(たるき)とも呼びます}

 H20,5,3件 020.jpg

根太の右側のほうからシロアリが侵入してきたのがわかります。
(右側は浴室になります)
  H20,5,3件 018.jpg

  ボロボロです。 

  H20,5,3件 019.jpg

   浴室側のほうもボロボロ。
  (ここはちょうど、浴室の入り口の真下になります。)
  H20,5,3件 015.jpg

浴室のほうから脱衣場へシロアリが進んでいるのがわかります。
 
  H20,5,3件 016.jpg

 
 次は・・、お馴染みの典型的な蟻道ですね。
 H20,5,3件 022.jpg

  この上もグラスウールですね。
 H20,5,3件 024.jpg

剥がしてみると・・・やっぱり根太がボロボロ。 完全に空洞化しています。 
(これでは根太の補強が必要です。)
 H20,5,3件 025.jpg

次の2枚はグラスウールが水分を吸って重くなり、垂れ下がって
いる様子です。 
(施工士の方ならよく見る光景だと思います。) 
  D 046.jpg

  D 034.jpg

 
で、発泡スチロール系の断熱材の中にはよく蟻道が作られて
いますが、このようなグラスウールの中にもシロアリは蟻道を作るのか? 
というと、私は今まで見たことはありません。
 
理由は・・・おそらく発泡スチロール系は柔らかいとはいえ「固形」
ですから作りやすいけど・・・

  1. グラスウール系は綿みたいなフワフワした素材で蟻道を
    作りにくい。
  2. グラスウール系はじきに結露等の「過剰な水分」を含んで
    しまい水浸しになってしまうからからだと思います。 
    (蟻道の内部は絶妙な湿度・温度管理がされていますから、
    過剰な水分を含んだ素材の中は蟻道をつくるのに適さない
    でしょうね) 
    つまり「過剰な水分」はシロアリにとっても敵になりますからね。
  3. つまり、グラスウールの内部に蟻道を作ることはないけど
    「床板の裏側とグラスウールとの隙間」は狭い隙間が大好きな
    シロアリにとっては都合のいい場所です。

シロアリはこのように断熱材とは相性がいいのですが、断熱材を
食料として栄養にしているわけではないと思います。 
生息空間としてとっても都合がいいからだと思います。

最後に今日のテーマとは無関係ですが、下の写真、
これは玄関上がり框(かまち)の裏側です。 コンパネが張ってあります
がこれは「シロアリさん、いらっしゃい」になり危険です。 
 
もう何回も書きましたが、シロアリにとっては「土壌と土台の橋渡し」
をコンパネがしてくれるのでラッキーな造りになります。 
こういう造りは直ちに直しましょう。

 H20,5,3件 027.jpg

ということで終わります。
まとめると・・・

  • スチレンフォーム等の発泡スチロール系の断熱材は
    シロアリにとって蟻道や巣をその中にとてもつくりやすい
    素材であること。
  • グラスウール系の断熱材は結露等の床下の水分を
    吸いやすいこと。 吸うとほとんど乾くことはありません。
  • グラスウール系の断熱材の中には蟻道を作られないけど
    床板との隙間には作られやすい。
  • どっちの断熱材もシロアリは「食料」として齧るのではないこと。

やっぱり解りにくい説明になってしまったようです。 
うまく伝わったかしら? 
皆様の想像力が頼りです。
 
それではごきげんよう。

{ひとくち情報}
皆さんは蚊取り線香をお使いになっていますか? もし使っている
なら充分注意してくださるように。 というのは、現在大手製薬会社で
作られている蚊取り線香は100%農薬(アレスリン)が主成分だからです。 木粉をデンプンで固め緑色で着色してるだけ。 
パッケージには除虫菊の絵が描かれていますが除虫菊とは無関係の
化学薬剤製品そのものです。

密閉した空間で使うと吐き気・頭痛・耳鳴り・呼吸障害・ふるえ・・・
などの症状を起こすことがあります。 私のお客様でも具合の悪くなった
人がいます。 「基準値」上は大丈夫でも免疫力は人それぞれですからね。 また、液体蚊取りはもっと危険です。 発ガン性のある薬剤を使っている
場合もありますからね。 必要以上に使うのは止めましょう。

ちなみに、除虫菊から作られた本物の蚊取り線香は渦巻きの色が
ベージュ色をしています。 こっちならまあ大丈夫。 
できれば蚊連草などのハーブを庭に植えるか鉢植えにして蚊を忌避する
のも方法です。 蚊帳なんかも情緒があっていいかもね。 
参考にしてください。


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ijimari

☆私はグラスウールを触るとちくちくしてイヤなんですが、
シロアリさんは平気なんですね!
また今日もひとつ賢くなった気分です!
ありがとうございます☆
by ijimari (2008-07-25 12:19) 

toyo

ijimari様
ほんとチクチクしてイヤですね~。
それにガラス繊維ですから、吸うとおそらく肺に突き刺さってしまう気もします。扱いにはお互い注意しましょうね。
いつも読んでいただいてありがとうございます。
nice! もありがとうございます。


by toyo (2008-07-25 12:47) 

たいせい

 一連の記事を読んでいると、果たして高断熱住宅がよいのかどうか?怪しく思えています。
 シロアリ的に言って、こんな断熱材の入れ方ならば大丈夫!と言ったものはありますか?
 また、当然toyoさんが出かけられる現場はシロアリ被害のある現場である訳なので写真も被害例が主体になろうかと思いますが、実際にこれら断熱材を使った家がどのぐらいの比率で被害を受けるのか?、経験値みたいなものはありますか?
(これらの断熱材を使った家全てが危険なのか?、普通は大丈夫だけれどもイリーガルな何かの要素が加わった場合に被害を受けるのか?、よく解らなくなっていきました)
 マスコミの地震報道のように、映像は倒壊家屋ばかりを選んで包装されるけれども実際の被災は10軒に1軒程度だとかだと、少し安心できるのですが...。

PS.
 2階に住む私は液体蚊取りなのですが、階下の両親は蚊取り線香の愛好者でこの時期煙を吸って過ごしています。
 液体蚊取りも基本的には農薬の一種だと思いますが、煙が立たない文か絵って濃度が解らず危ないようにも思いますがいかがでしょう。

 なお、タバコの煙を虫に向かって吐き出すと見事に落下していきタバコの害を感じていますが、なかなかやめることが出来ません。
by たいせい (2008-07-25 16:07) 

toyo

たいせい 様
私も実はたいせい様と同じような疑問を持っています。
高断熱住宅がさかんに喧伝されていますが、実際のところどうなんだろう?と。省エネのためにはいいのかもしれないけど、「外壁あるいは内壁内の結露」はふだん見えないところなので私も知らないのです。
以前、住宅展示場の住宅を5年位で解体した現場を見た某工務店の話では、わずか5年位なのに壁の中は「カビで真っ黒」でビックリしたと言っていましたが。
私の経験ではグラスウールの床下はほとんどが数年でビショビショに濡れてしまうようです。だから床下にグラスウールは使わないほうがいいと思います。まだスチレンフォームのほうがいいと思っていますが、しかし「対シロアリ」については疑問です。
液体蚊取り線香はおっしゃるように煙がたたない、臭いがしないので返って危険です。最小の使用にとどめたほうが無難と思います。
いつもコメント&ナイスありがとうございます。


by toyo (2008-07-25 17:58) 

yanasan

 蚊取り線香の件は知りませんでした。
by yanasan (2008-07-25 20:49) 

kappa

今や断熱材は高気密・高断熱の家でなくても、殆ど全ての家で普通に使われていますし、使用しない家などには住めたものではありません。
グラスウールという素材が悪いのではなく、グラスウールに結露させる施工法が悪いのです。
家の中の湿度を低く保つこと(なるべく水蒸気を発生させない、発生した水蒸気は速やかに外に排出)、湿気を壁体内に入れない、壁体内に入った水蒸気の放出経路を確保する、など壁体内結露防止の対策は現代の家にとって必須だと思います。
by kappa (2008-07-26 08:01) 

toyo

kappa 様

>グラスウールという素材が悪いのではなく、グラスウールに結露させる施工法が悪いのです

全く同感です。
で、そのためにはどういう施工法がいいのか、というと専門外の私にはまったくわからないのです。また最近よくみるエアーサイクルという工法についても判断がつかないというのが正直な気持ちです。どなたかこういう方面に詳しい現場の方に教えてもらいたいのですが・・・。
nice! &的確なコメントありがとうございます。

by toyo (2008-07-26 08:42) 

toyo

たーチャン 様
しゃくとりむし 様
一真様

いつもお読みいただいてnice!をありがとうございます。

by toyo (2008-07-26 08:59) 

toyo

yanasan 様
私達の身の回りには危険な化学薬剤がたくさん使われています。
口当たりのいいCMでそれが隠されています。順次そういう実態についてもお知らせしたいと思っています。
コメントありがとうございます。
by toyo (2008-07-26 09:02) 

アキラ

断熱材・・・私は吸放湿生がある「ウール断熱材」を使用します。
数年ごとに検証していますが、水分でびしょびしょになった例は皆無です。
床下環境が良いせいか、床下に使用した木材のシロアリ被害もありませんよ。
グラスウール断熱材の限界は10~13年だと思っています。

化学物質をなるべく近づけない我が家では、蚊を見つけたら両手でパチン!です。



by アキラ (2008-07-26 15:08) 

toyo

アキラ 様
ありがとうございます。
吸放湿生がある「ウール断熱材」って、はじめて聞きました。
そういう素材があることも知りませんでした。勉強不足ですね。
それと、きっと工法もちゃんとしているからでしょうね。
機会があったら写真で紹介いただけるとありがたいです。
nice! &コメントありがとうございます。

by toyo (2008-07-26 17:48) 

湿気マン

床暖房の温水ホースの断熱を自分で強化しようと思っています。
温水ホースは既に断熱管で覆われいますが触ると暖かいので強化を考えています。
ホースが通せるように空洞の筒状になった発泡系断熱管を使おうと思っています。外側にはテープを巻く予定です。
シロアリ被害的にはやめておいた方が良いでしょうか?

by 湿気マン (2011-02-24 11:14) 

toyo

湿気マン様

拙い記事にお付き合いいただいてありがとう御座います。

ご質問の「シロアリ被害的にはやめておいた方が良いでしょうか?」

・・については正直に言うと現場を見ないと判断しずらいのですが、
たしかに「発泡系断熱管」はシロアリにとっては都合がいい侵入口に
なりますが、そうそうあることでもないんです。
要は、その「発泡系断熱管」が「地面と接触する箇所」がなければ
使ってもいいと思います。あるいは「地面と接触する箇所」だけ
薬剤処理してもいいと思います。

要するにシロアリは「地面」から侵入してきますので、なんらかの
方法で、地面と「発泡系断熱管」の接触を断つようにすれば問題
ないと思います。薬剤処理・・とは、たとえばコップ一杯くらいの
灯油を接触する地面に撒く・・とかです。
もちろん「発泡系断熱管」が「地面と接触する箇所」がないのであれば
灯油を撒く必要はないです。

薬剤は灯油でなくても市販の防虫剤で充分です。
・・ということで答になったでしょうか?
よっぽど心配でしたらメールに写真を添付して送ってくださいね。
アドレスはプロフィール欄に載せてありますので。

それでは湿気マン様にいいことがありますように。
失礼しました。
by toyo (2011-02-24 11:54) 

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