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床下換気扇と防湿シートと炭など・・ [床下換気扇]

皆さん、こんにちは。

最近、築40年?くらいの住宅の調査を依頼され
ました。羽アリが再発したからだそうです。

再発というのは、約30年くらい前に駆除をした
ことがあるからです。祖父母の代のことなので
現在の息子さん夫婦(50代)には記憶が曖昧み
たいです。

RIMG0613 (2).jpg
(床下換気扇もあちこち錆ついていました)

で、床下に潜ったら床下換気扇が3台つけてあり
ました。当時で駆除+換気扇で60万くらいかか
ったらしいです。
そして防湿シートも部分的に張ってありました。

もっとも防湿シートは後に床板のリフォームの
ときに大工さんが(あまりに強い湿気なので)
張ったようです。

RIMG0617.jpg
(石灰も撒いた気配があります。よほど湿気に困っていたらしい・・)

で、床下換気扇は異音がするようになってから
動いてはいないようです。故障?
このままでは危険なので電源を切るように言いま
した。漏電の可能性があるからです。

床下換気扇の耐用年数は(うまく持っても)10年
から15年くらいだと思っています。異音というの
はおそらくモーターと換気扇をつなぐベアリング
が摩耗したからでしょう。

RIMG0611.jpg

年数が経つと異音が始まるのは珍しくないのです。
近所から異音の苦情も珍しくないです。床下換気
扇は電化製品ですから劣悪な環境の床下で、そう
長く持つとは期待しないほうがいいです。

対策としては換気扇は取り外すことにしました。
稼働していないなら(通気口に付けますから)
通気を妨げて湿気を強めるだけだからです。

RIMG0618 (2).jpg

で、防湿シートはこれもビニールが劣化してパリ
パリになっていました。ビニールシートの下面も
これまで登ってきた土壌からの水分で相当濡れて
いました。これは想定内。

またローソク石の束柱も崩れかかっています。
原因は白華です。白い綿みたいなのがそうです。
コンクリートが過剰な水分を吸うとこうなります。

RIMG0614 (3).jpg
(これはちょっとヤバいですね。崩れそう・・)

で、これはジャッキ式束柱で補強することにしま
した。ローソク石は崩れても大丈夫なように前も
って補強すればいいです。

問題はビニールシート。撤去するとまた土壌からの
湿気(蒸気圧)が強く立ち昇ってくるでしょうし・・。
で、これの対策は(床下空間の湿度を下げる)には
敷炭がいいと判断しました。

RIMG0596 (2).jpg

でも、はっきり言って、それなりの年数の経った家
ですから、お客様の意向としてはあまり予算をかけ
たくない。(子どもたちは巣立って別の場所に住ん
でいます)尤もだと思います。逆の立場なら私も金
をかけたくないもの。

そこで部分的な施工をすることにしました。
部分駆除に部分防湿。とにかく通気をよくしましょう
・・という提案をしました。

RIMG0616 (2).jpg

なぜこんなことを書いたのかというと、このような
対策法というか思考法を参考にしてほしいからです。

お金をかければいいというものではないと思ってい
ます。この熟年夫婦が残りの人生をつつがなく暮らせ
るような最小限の処置でいいと思います。
私はあまり儲からないけど(笑)

どうやら儲からないのが私の運命らしい(笑)
お金は欲しいけど・・ぶつぶつ。
今度、金持ちのくせに傲慢な客がいたら高額な見積
もりで儲けてやろうかしら、あ、ウソウソ(笑)

RIMG0615 (2).jpg
(白華の白い結晶です。カビや腐朽菌ではありません)

しかしお客様に喜んでもらって、尚且つ儲けるって
できないのかしらねぇ?私は無理みたい・・ぶつぶつ。
自分は職人タイプなのかしらん?大した技術もない
から職人なんておこがましいし・・ぶつぶつ。

ま、いいか、それも人生・・ぶつぶつ。
私も儲からなくてもつつがなく暮らせる程度の収入が
あればいい・・と思うことにしています。

こういう考えは経営者としてはきっと失格なんだろう
けど(笑)なんだか脱線してきたのでこのへんで・・。

RIMG0623 (2).jpg RIMG0628 (3).jpg
私事ですが6月6日に諸橋工務店の第22回研修会がありました。
140名参加の
約8時間の濃密な研修です。最新の情報が得られて
助かりますが、まさか!
4名の最優秀表彰者の中に私がいたとは
想定外でした。う~ん、どうしよう・・無冠のほうが気楽でいいのに・・)


最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。
そして生きとし生けるものが幸せでありますように。



ジョーク

 

先生「ワシントンが桜の木を切ったことを正直に話したとき、
   彼の父親はすぐに許しました。
   何故だか分かりますか?」

生徒「はーい。ワシントンはまだ斧を持っていたからだと思います」

 


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床下換気扇と防虫ネット [床下換気扇]


皆さん、こんにちは。

フロントエンド商品、バックエンド商品という言葉を
聞いたことはありますか?
マーケテイングに詳しい方ならご存知だと思います。

検索して調べたらこういう説明でした。
①フロントエンド商品=集客商品、
 買ってもらいやすい低額な商品を一度買ってもらい、
 価値を感じてもらった後に利幅の大きいい本命商品を
 紹介して買ってもらう。

②バックエンド商品=本命商品、
 大体において高額な商品。

具体例としては 「居酒屋のランチ」が①で「夜の飲み会」が②。
英会話スクールなら「無料体験レッスン」が①で「有料レッスン」が②。
通販コスメ・健康食品なら「お試しセット」が①、「定期購入」が② 。
で、シロアリ業に当てはめると「無料点検」が①で「成約」が②。

さて先日、私のお客様(14年前に私が駆除&敷炭をさせて
いただいたお客様で現在は77才の男性1人暮らし)から電話
をいただきました。ボランティアで忙しい人なのに相談事が
あるらしい。何だろう?

さっそくお邪魔したときに布基礎周りをちらっと見たら
これがついていました。防虫ネットです。
RIMG4071.jpg

あ~、またか・・と思いました。

そのときのおじいちゃんとの会話を再現してみます。

  • 外基礎の通気口に防虫ネットが付いていましたが、
    最近つけたんですか?
  • うん、営業が回ってきてシロアリの羽アリが侵入
    しないように通気口に細かい網のネットをつけた
    ほうがいいと言われてね・・。
  • で、いくら請求されました?
  • 1ヶ所3000円。9ヶ所で27,000円だったよ。
  • それで「床下もついでに調査してあげる」・・と
    言われたでしょ?
  • うん、電話したのはそのことで相談があったから
    なんだ。
  • それで床下に湿気があるとか言われて床下換気扇を
    つけたほうがいいと言われたでしょ?
  • うん、ほんとに付けたほうがいいのかな?
  • ま、とりあえず床下を調べてみますよ。
で、そのとき撮った写真です。
わかりやすくするために、先日、点検した他処の家の写真(右)
を並べてみました。比べてみてくださいね。

左が敷炭をした住宅です。右が他処の住宅
右と左では全然違うのがわかるかしら?
これが敷炭の調湿効果です。この効果は半永久です。
 
敷炭をした床下は、ほとんどカビ(この場合は腐朽菌の
こと)が見当たりませんね。炭の孔に棲みついた自然菌が
腐朽菌の胞子を取り殺したからです。かっては、左の家も
右のようにカビだらけでした。左は約14年前に私が施工
させていただきました。14年前はかなりカビ臭もひどく
強烈な湿気があったのです。奥様(故人)も真剣に悩んで
いました。

なんだか敷炭の宣伝っぽくなってごめんなさい。

で、調査後の会話を再現します。
  • ね、見てください。床下に湿気なんてほとんどない
    ですよ。土台も垂木もベストに近い状態です。
    住んでいてカビ臭とか湿気を感じますか?
  • いや、感じないな。
  • でしょ、この開口部から床下の臭いをかいでみて
    ください。カビ臭がしますか?
  • 全然しないな。
  • でしょ。確かに14年前は羽アリも出たし、湿気も
    強かったですが今はなんともない。だって、その
    ためにお金はかかったけど敷炭をしたんですから。
  • でも、その業者は「炭なんて効果がない」と言って
    いたよ。
  • 換気扇を売り込むためには当然、そういいますよ。
    そういわなきゃ換気扇が売り込めないもの。
  • なんか俺を年よりだと思ってバカにしてる雰囲気
    だった・・。
  • 敷炭のことなんて何にも知らないくせに「効果がない」
    なんて私も頭にくるなあ。
  • なんか、俺はいいようにされているのかな?
  • しかし、こういう業者は20年くらい前に全国的に
    流行って、今は絶滅したと思っていたけどいつの間
    にか復活したのかなあ。
・・というような会話でした。

つまり、この場合は①フロントエンド商品が「防虫ネット」
ですね。で、②バックエンド商品が「床下換気扇」。

いきなり20万~50万の床下換気扇を売り込むのは難しい。
で、そのことは隠して安価な「防虫ネット」をまず売り込む
という手法です。そのため防虫ネットは安価な設定にします。
本命は床下換気扇ですから防虫ネットはいくらでもいいと
いうか。
「防虫ネット」→「サービス床下点検」→「床下換気扇」

この営業設計が悪いとはいいませんが、問題は「サービス
床下点検」でウソ、大げさ、紛らわしい売り込みをすること。

大した湿気でもないのに大げさに言ったり、過剰なトークで
お客様を不安に陥れる。もっとも、ここで正直に「湿気は
たいしたことないですよ」なんて言ったら商売になりません
よね。針小棒大に言ってお客様の不安を煽る、で、セールス。

だから換気扇さえ売れれば、防虫ネットの効果なんて実は
業者にはどーでもいいんです。業者も本気で虫よけ効果が
あるなんて思っていないはずです。

ちなみに私は防虫ネットのシロアリよけ効果は期待しない
ほうがいいと思っています。

理由は、羽アリは0,1ミリ以下の隙間からでも侵入しようと
思えば簡単にできます。で、住宅の基礎周りに0,1ミリ
くらいの隙間なんて無数にあります。

防虫ネットの網面から侵入できなくても外周の隙間(サイ
デイングの下部とかドアの隙間とか)から侵入可能です。
RIMG4069.jpg

2010,7,3,伊藤正美様 123.jpg
(矢印のどこからでも羽アリが侵入可能な隙間があります)

だから防虫ネットだけで羽アリが防げると思うのは非現実的。
防げるのはせいぜいドブネズミや小動物くらいでしょう。

また、防虫ネットの網の目が細かいほど微細なゴミが付着
しやすいんです。それによって床下の通気が悪くなります。
RIMG4070.jpg
(小さな葉っぱやゴミ類が網につくと通気を阻害して
 通気口の意味がなくなってしまいます)
 
居酒屋ランチも英会話スクールも通販コスメ・健康食品
も実際に「確かめること」ができますよね。

でも、床下点検って、ふつうはお客様が床下にもぐって、
「確かめることができない」分野です。そこで騙しが発生
しやすいのです。注意してくださいね。

こんなことバラして脅迫されるかも(笑)
そういえば昔、全国展開していた某悪質業者から「訴える」
と脅しの電話をもらったことがありました。

怪しい営業だなと思ったら消費生活センターか、県警の
「生活安全課」に相談することをお勧めします。

以前、県警の相談に乗ったとき刑事さんが「捕まえても
捕まえても新手の詐欺商法が出てくるんで、まるでネズミ
とイタチの追いかけっこですよ・・」と言っていたのを
思い出しました。

誤解されやすい言い方ですが、詐欺的商法は人類が続く
限り、なくならない気がします。欲があるから騙す、欲が
あるから騙される・・のかな・・ぶつぶつ。

あ、欲がなくても騙される人もいますね。今回の相談者も
そう。ボランティアで社会に貢献しているこういう人を
騙そうとするのはほんとに下司の輩だと思います。

参考にしてくださいね。

すっかり長くなってしまいました。
最後までお付き合いいただいて感謝します。どうか皆様に
いいことがありますように。
そして生きとし生けるものが幸せでありますように。
 


ジョーク

少女A:子供はどこから来るんですか? 
先生 :コウノトリが運んで来るんだよ。 
少年A:ほら、だから大丈夫だって言っただろう。



 


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床下調湿剤と床下換気扇。 [床下換気扇]


みなさん、こんにちは。

過去記事の閲覧数を見ると、圧倒的に床下換気扇について
書いたものが読まれているようです。
ということは、湿気を気にしている人が多いということかしら?

で、このブログを読まれている方は、私が床下換気扇と床下
調湿剤についてあまり肯定的ではないことをなんとなく感じて
いるかもしれないですね。

実は、私も昔はこの商品をさんざんセールスしてきました。
床下換気扇を付ければ、あるいは床下調湿剤を撒けば床下
はカラカラに乾燥していいですよぉ・・なんて言っては売って
きました。

しかし、施設半年後~1年後くらいにアフターに行ったときに
期待以上?の結果ではなかった印象があります。
私はもっと床下が乾いてしかるべき・・というイメージを抱いて
いました。期待が大きかっただけガッカリしたといいますか。

そういう自分の中の「要求水準」と比較してみるとちょっと期待
はずれ・・というのが本音です。メーカーの皆さん、ごめんなさい。
まあ、床下の湿気の状況は千差万別ですから期待しすぎるほう
がおかしい・・と言われればそうのとおりです。

ちょっと湿気っぽいなあ~とか、中くらいの湿気なら床下換気
扇も調湿剤も効果的かもしれません。
でも、作業着を通して下着まで水分が染みてくるような劣悪な
床下もあります。そういう場合はもっと根本的な土壌改良から
考えないと「焼け石に水」?な気もします。

で、前置きが長くなりましたが、今回はその床下換気扇と床下
調湿剤を併設した結果・・をお見せしますね。
まあ、判断が難しいですが。

あ、これは私が工事した事例ではないです。数年前に再消毒
を依頼されたときに調査をしたら、既に換気扇も調湿剤も施工
されていました。

換気扇が5台と床下全部に調湿剤が敷かれていたので、おそらく
120万~150万はかかったと思います。で、その価値はあった
のか?なかったのか?その判断は人それぞれだと思います。

というか、決して換気扇や調湿剤メーカーを誹謗中傷する意図
ではないですから。

(換気扇と地面の全部に調湿剤が撒かれています)
001.jpg

(白っぽいところが調湿剤の正常な状態。茶色っぽいのは水分を
吸って変色していますね)

036.jpg

040.jpg

002.jpg

009.jpg

012.jpg
(この緑色のカビ?の正体がわかりません。どなたかもし
知っていたら教えてくださいね。希に遭遇しますが、なんか
毒々しい色で気になります)

018.jpg
(腐朽で黒っぽくなった床板の裏側です)

020.jpg
(垂木にも白色腐朽がうっすらと伝播していますね)

025.jpg
(過剰な水分を吸って、剥離が始まっているベニヤ板です)

046.jpg

(床下調湿剤のなかにいたミミズです。調湿剤の力が
完全に失われている・・と思います)


・・ということで、いったん腐朽菌が繁殖すると床下換気扇も
調湿剤もある程度はそれを「抑制」することはできても完全に
ストップすることは無理な気がします。

だから、もし床下換気扇や調湿剤を使うなら、むしろ「不朽菌
が繁殖する前」
に設置したほうが効果的じゃないかしら?と
個人的には思っています。それなら、かなりの期間は腐朽を
「抑制」できますからね。

もっと詳しく言うと、腐朽菌は「胞子」で広がりますから、その
「腐朽の素」を換気扇の起こす風で吹き飛ばす効果はある
かもしれない・・と想像するわけです。腐朽菌は空気中のどこ
にも・・成層圏まで漂っている・・そうですから。

ということで、私の経験からの独断と偏見的な考えを言わせて
もらえればこういうことです。

  • 床下換気扇も床下調湿剤も「過剰な湿気」のある床下
    では効果に限界がある。過剰な湿気のある床下は根本
    的な、なんらかの「土壌改良」で対処したほうがいい。

  • 「腐朽の根本原因である胞子」を「抑制」できても完全に
    ストップさせることは床下換気扇も床下調湿剤もできない。

  • だから、床下換気扇も床下調湿剤も、もし設置するのなら
    「木材腐朽菌が繁殖しない前」のほうが効果的。

更に突っ込んで言うと、その胞子そのものを「取殺す」力が
あるのは「炭の細孔の中に繁殖する自然菌だけ」と私は思
っています。それが敷炭に私が着目する大きな理由です。

参考になりそうなサイトを紹介しておきます。
http://www.sanriku-pub.jp/olive28.iwashita.html

http://agri-biz.jp/item/content/pdf/2016

http://biochar.jp/combatQA.html

私は学者ではないので土壌菌の力についての説明はでき
ませんが、それでも敷炭によって(時間は1年くらいかかり
ますが)「確実に木材腐朽菌がなくなった現場」を何度も見て
きました。この事実はもっともっと広く知られてもいいと思って
います。

あー、なんかどんどん別の方向に脱線してゆく・・すみません、
このへんで終わります。
興味のない方にはつまらない内容だったと思います。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。


ジョーク
ジャック 
「ねえ、きみ、いよいよ結婚の日が近づいてきたね。
 きみは簡単にやる方が、いいと思うかい?」

マリー 
「簡単って?・・・いやだわ・・・あなた、そんなに早く
 寝てしまうおつもり?」


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床下換気扇ってほんとに効くの? [床下換気扇]


 
皆さん、こんにちは。

今日のタイトルにした
「床下換気扇ってほんとに効くの?」・・・というのは実は最近
お客様からそう聞かれることが多いなあと思ったからです。

で、私の答えは・・・
「まあ、床下に風を通すわけですから効かないことはないでしょう。 
予算に余裕があったらお付けになればいいんじゃないですか。」
・・・です。

なんかどーでもいいようなやる気のない言い方ですね。
で、今日は床下換気扇について書いてみます。 といっても例に
よって独断と偏見になると思います。 
前にも床下換気扇については書いた覚えがあります。

率直に言って床下換気扇って機器そのものに問題があるわけ
じゃなくて「設置の仕方」に問題があると私は思っています。
「設置の仕方」って?・・・ こういうことです

例えば・・・・これからの湿度の高いムンムンする日に締め切った
室内で洗濯物を干したとします。 乾くと思いますか? 
もちろん、やっぱり外でなければダメですよね。 

ところが締め切った室内でも乾かす方法があります。 
それは・・そうですね。 干した衣類に向けて扇風機の風を当て
ればいいのです。 そうすると(室内の湿度が高くても)洗濯物は
乾きます。

しかし、今度はその室内の窓やドアを開けた状態で同じように
扇風機で衣類に風を当てたとしたらどうでしょう? 
乾きがグッと遅くなるはずです。 ドアや窓から入る空気の流れが
扇風機の風を散らばしてしまうからですね。

何故いきなりこんなことを書いたのかというと・・・
昔、営業でお客様に床下換気扇をお勧めしていたときに、よくこう
いう質問をされたからです。

お客様

  • 「アレだろ?雨が降っているときや、梅雨時の湿った
    外の空気を床下換気扇で
    床下に送り込めば、かえって
    床下が湿気るにきまってるだろ?」

(床下換気扇にはふつう給気用と排気用がセットになっています。 
給気とは外の空気を取り込んで床下に送るため。 
排気用は反対に外へ床下の空気を吐き出すためですね。)

で、ふつうに考えれば誰でもこのお客様のように思うでしょうね。 
そのとき私はよく冒頭の説明をしました。

つまり、たとえ外がジメジメしていて湿度がたっぷりの日に床下
換気扇でその空気を床下に送り込んでも問題はありません。 
先ほど洗濯物が乾くのと同じ理屈です。

つまり、床下換気扇は「強い風」を床下の土台や木部に直接
ぶっつけて木を乾かすためのものです。 
風の力で強制的に木部を乾かす=木の含水率を下げる・・・
というわけですね。

ですから床下換気扇はそれなりに有効です。
しかし、私は積極的にお勧めする気はないのです。 
何故かというと・・・

  1. 床下のカビ臭は軽減されるがカビ(腐朽菌)そのものが
    軽減してるようには見えない。
  2. ちゃんとした工事をしないと・・・特に配線類が夏場の結露で
    漏電する可能性がある。
  3. 換気扇のプロペラに異物(外からの木の葉や砂)が絡まって
    異音がすることがある。
  4. 一日6時間程度の稼動ではたいした効果は期待できない。
    かといって長時間稼動するとモーターの寿命が短くなるし
    電気代もばかにならない。

 ・・・というのが理由です。 
まあ、しかしこれは私の経験からの独断と偏見かもね。 
もしそれでも床下換気扇を設置するなら・・

  1. 換気扇を付けた通気口以外の通気口は塞いで密閉する・・・
    これはさっきの締め切った室内で洗濯物を扇風機で乾かす
    のと同じ理屈です。 
  2. 木部の含水率を20%以内に下げるために稼働時間を
    長くする・・・すると、当然モーターの寿命も短くなって電気代も
    上がるけどこれはどーしようもありません。

で、この「換気扇を付けた通気口以外の通気口は塞いで密閉する」
を実行している業者って皆無に近いんじゃないかしら。 
だって、業者としては工事が面倒になりますものね。

というわけで、どうも、「投資費用対効果」で、お客様本位に考えると、
あんまりお客様のためにはならないなあ・・・というのが今の私の
考えです。 
あと「撹拌用換気扇」もありますが、コレも追加すると更に費用が
かさむことになりますしね。 

床下換気扇を積極的に売っている業者の人からみれば今日の
内容は不愉快極まりないでしょうね。 
「お前なあ、なに奇麗事言ってんだよー」って言われそう。

でも、ほんとのお客様本位ってなんでしょう?
「必要でないものを必要と思わせて(洗脳)して売ること」でしょうか?
「ほんとにそのお客様にとって必要なものを必要なだけ売ること」
ではないですか? 私はそう考えます。

まるで、お客様の正義の味方のようなふりをして、実は巧妙に
「不必要な機器」を売りつける床下業者が多すぎます。 
「成約率の高さ」を自慢する業者もいます。 そんなことはくだらない
と思います。 所詮は売り上げの為にお客様を「操作してる」だけ・・・
私にはそう見えます。 

ヘンな言い方ですが、それなら悪質業者のほうがまだナイーヴな
気がします。 誤解されやすい言い方ですね。 
とにかく正義の味方を気取る業者は悪質業者以上に悪質だと私は
思います。 お客様を騙し、自分自身をも騙しているという意味で・・・。

また例によって脱線してしまったようです。
(こんなこと言ってるから儲からないんだよー!)

それでは皆さん、ごきげんよう。

 
 
DSCF0803.jpg
 (汚い仕事車の中が大好きな押しかけ女房ならぬ、押しかけ猫♀のミーコです。)
 
 

 


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床下換気扇・14年後の結果は? [床下換気扇]

 
皆さん、今日は。

先日、14年前に床下換気扇を施工した家にお邪魔してきました。
そのときの写真をみてくださいね。 といっても今回は皆さんの参考には
あんまりならないかもしれません。  


というのは、実はこのお宅の床下は3年前に「防腐施工」したからです。 
ですから床下にはわずかなカビしか見当たりませんでした。 防腐剤を床下の
木部全体に吹き付けたのでカビが少ないのも当然です。
 
まあ、それはともかく換気扇自体はどうなっていたかというと・・・
DSCF0019.jpg  

DSCF0033.jpg 

DSCF0028.jpg

 ご覧のように錆びが出ています。 取り付け後14年経っていますからね。 

この当時は私もせっせと、換気扇はいいですよ~なんて営業していました。 
でも次第にその効果に疑問が出てきて、今ではあまりお薦めする気はありません。 
理由は前にも書きましたが「費用対効果」で考えると、お客様のためにはあんまり
なっていないように思うからです。 

もっとも(運がいい?)と、室内の結露まで取れて良かった、良かったというお客様も
いましたが・・・・ちょっとわけがわかりません。 
たぶん別の原因で取れたんだと思いますが。  次は土壌のカビです。
DSCF0029.jpg


DSCF0030.jpg

白い綿みたいなカビが生えているのがわかりますか? 
これは「湿性カビ」といわれているものです。 土壌にカリウム・マグネシウム成分が
多いと生えてくるといわれています。 

この写真を見ると、見ようによってはこんなにカビが生えて!・・・と、怖くなりますが、
これは木を腐らせる「木材腐朽菌」とは別物です。 
木材を腐らせる力はありませんから安心してください。

以前、大手シロアリ会社の営業マンが、私のお客様の家の床下を点検して
「すごいカビですよ!このままじゃ土台がダメになりますよ!」なんて言ってた
そうですが感心しない営業です。 


(怖がらせて床下換気扇か床下調湿剤を売り込むつもりなのはミエミエ。 
ほんとのことを言え!っつんだよー。 それとも「湿性カビ」を知らないのかな?)  

次は「白華現象」の写真です。DSCF0032.jpg

 基礎のコンクリートの表面に白い粉みたいなのが付いていますね。 

これは腐朽菌ではなく、「湿性カビ」でもなく、コンクリートから吹き出ている結晶です。 
簡単にいうとコンクリートが劣化するとこういう現象が起きます。 
よくブロックやコンクリートの門扉や塀にも同じ現象が起きていますよね。 

劣化が進むと内部からボロボロにコンクリートが崩れてきます。 
この写真の場合はおそらく外壁の隙間から侵入した雨水が原因だと思います。  
前述しましたが、このお宅は3年前に床下の木部に防腐剤を散布して腐朽菌は
殺しましたので、ほとんどカビは出ていませんでした。 
多少は出ていましたが・・・それが下の写真です。
DSCF0023.jpg

  
 今回の写真は参考になったでしょうか? 

ほんとは3年前の防腐施工する前の写真をお見せしたほうが良かったかも
しれませんね。 でも、床下換気扇を取り付けていなかったらもっと腐朽が
激しく進行していたとも考えられますので、一定のカビを抑える効果はあった
のかもしれません。

それでは皆さん、 ごきげんよう。  

(なんだか、リニューアルのせいか、私のパソコンが古くなったせいか? 
なんか面倒になったみたいですが皆さんはどうですか? 
きっとパソコン音痴のせいなんでしょうが。)
 


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床下換気扇は有効か? [床下換気扇]

 
皆さん、こんにちは。

今日は「シロアリ屋の3点セット」のひとつである「床下換気扇」について
書いてみます。

「シロアリ消毒したとき、湿気があるから床下換気扇も強くすすめられたけど、
どうしたらいいでしょうか?」

・・・と聞かれることがあります。 そんなとき、私は・・・

「費用に余裕があったらお付けになればいいでしょう。 ただし、その効果には
あまり期待しないでください」・・・と答えます。

というのは、床下換気扇が登場した当初、私は期待していました。 
建築基準法で、土台周りを基礎で囲む工法は、耐震性のためにはいいこと
かもしれませんが、昔の吹き抜けの床下と比べると圧倒的に通気がわるいからです。  
そのためシロアリや他の昆虫が住みやすくなりました。

(ついでにいえば、私の経験では、基礎の「換気口」だけでは通気は充分に
得られないのです。 また最近の「基礎パッキン」を土台と基礎の間に噛ませる
「基礎パッキン工法」も、たいした換気能力はありません。)

だから、床下換気扇で「強制換気」することは、いいことだと思いました。 
そして、最初に換気扇を付けさせてもらったお客様に、40日後に再訪して床下を
見せてもらったことがあります。 40日後とは換気扇のカタログに40日後に効果が
確認できる、と書いてあったからです。

私としては、さぞ床下が乾いているだろうと想像していました。
しかし、予想に反した結果でした。 たしかに換気扇を設置した周辺の土壌は、
表面が少し乾き始めています。 でも、ちょっと奥へいくと黴は相変わらずの状態です。  
それでメーカーに聞きました。

 (注・この場合の黴とは、木材腐朽菌のことです。)

  • 「あの~、黴は取れていないようですが」 

メーカーの返事は・・・ 

  • 「黴は、換気扇を設置する前に、全部取ってください」・・・でした。

それなら換気扇を設置する意味がないじゃないか、と思いました。
それに黴を取るといっても、タワシで取るわけにもいかないし、結局、
毒性の強力な防腐剤を吹き付けるのが手っ取り早い方法です。 
実際に「換気扇+防腐工事」とセットで、工事しているシロアリ屋さんも
いるようです。

その後、大体、設置後5~6年後に「異音」がする。 「漏電」しているらしい・・等の
連絡をいただくことが増えてきました。 そのたびに、お邪魔しては床下に潜って
みて感じたことは、確かに「黴」の臭いは軽減しているが、黴そのものが減って
いるようにはどうしても思えませんでした。

つまり、「費用対効果」で考えると、どうも、お客様のためには、あんまりなって
いないな、と思うようになりました。 大体、消毒のほかに床下換気扇も設置すると、
予算が倍額になります。 シロアリ屋にとってはオイシイ仕事です。
だから「必要があろうと、なかろうと」換気扇を売り込みます。 
商売、商売、というわけです。

でも、基本的には、「床下の空気を入れ替える」わけですから悪いわけでもない
と思います。 
それで、私は換気扇の効果を聞かれたとき、冒頭の答え方をしています。

ちなみに、私自身は以上の理由で、床下換気扇をおすすめする気はありません。

換気扇メーカーの皆さん、悪く思わないでね。 
もし、もっと有効な換気扇の付け方があったら教えてください。

それでは皆さん、ごきげんよう。

 


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